CentOSのインストール
ディスク利用計画も立ったので、CentOSのインストールを行います。今回の録画サーバではCD/DVD/BDのドライブを利用した運用は考慮していないので接続も購入もしていません。そのため、インストールにはUSBの外付けドライブを利用しました。BIOSでUSBデバイスをFirstBootに選択してCentOSのインストールDVDから起動します。
ディスク構成
今回のシステムの導入では、デフォルトのインストールと異なるインストールを行っています。
パーティション選択のメニューで「高度なストレージ構成」をクリックします。
- 1個目のディスク(sdaもしくはhda)を選択します。
- 2個目のディスク(sdbもしくはhdb)を選択します。
- 1個目のスライス(sdb1) を作成し、linux LVMとして定義します(rootVG用のPVになります)。
- 残りはOSインストール後に revVG用のpvとして設定するので今はそのままにしておきます。
- 3個目のディスク(sdcもしくはhdc)を選択します。
- 1個目のスライス(sdc1) を作成し、linux LVMとして定義します(rootVG用のPVになります)。
- 残りはOSインストール後に revVG用のpvとして設定するので今はそのままにしておきます。
- 「LVM」」をクリックします。
- sda3、sdb1、sdc1 を選択しrootVGを作成します。
- rootVGからrootLVを割当て、ex3fsで / にマウントするように設定します。
- rootVGからvarLVを割当て、ex3fsで /var にマウントするよう設定します。
ディスク構成注意点
インストールメニューでは、 lvのミラーは行う事ができません。導入後作業で実施します。
ネットワークデバイス設定
d:id:tirol_choko:20100526に記載した、Realtekドライバの問題が発生する可能性があるので、導入時にはネットワークのセットアップを行いませんでした。
インストール後作業
残りをメニューに従って作業した後、X Window で一般ユーザで作業が行えるようになります。この状態になってからターミナルを立ち上げ rootユーザで以下作業を行います。
Realtech NICドライバ導入
ダウンロードしたドライバファイルd:id:tirol_choko:20100526をUSBメモリやCDに焼いてインストールしたマシンに持ってきます*1。
また、ドライバはソースファイルでの提供ですのでコンパルを行う環境を作成する必要があります。
インストールメディアから、以下パッケージを追加でインストールする必要があります*2。
- kernel-headers
- gcc-4.1.2
次にドライバを展開し、展開したディレクトリの autorun.sh を実行します。「Completed.」のメッセージが出れば導入作業は終了です。
その後、ネットワークの設定を実施してください。
LVのミラー化
以下コマンドを実行して指定した lvのミラーを行います。
lvconvert -m 1 rootVG/rootLV
-m で、ミラーイメージを何個複数pvボリュームに持たせるか指定します。その際、通常ですと、指定したミラーイメージ数 + 1個(同期ログ保存用)のPVが必要になります。上記の場合は、PVが3個必要にないます。同期ログのために消費するPEは1個です。
以下、私の環境での確認結果です*3。
*1:2010/05/24現在のファイル名は r8168-8.018.00.tar.bz2
*2:依存性がありますので下記パッケージ以外のパッケージ導入が必要になります。
*3:上記手順以外の追加作業を行っていますので完全に同一にならない事をご了承ください