OSインストール前に

ハードウェアを組み立て、電源が入ることと接続したデバイスBIOSから確認することができました。
今回はPT2で録画サーバ構築の実績が多いディストリビューションCentOSを選択しました。2010年5月末現在、最新はCentOS5.5でしたのでそのDVDイメージを用意しました。また、今回のマザーボードオンボードNICRealtek RTL8111DL」はCentOSではあまり評判がよくないgoogle:CentOS Realtek 8111ので、OS標準のドライバではなく、RealtekのHPで公開されているLinuxドライバ(http://www.realtek.com.tw/downloads/downloadsView.aspx?Langid=4&PNid=13&PFid=5&Level=5&Conn=4&DownTypeID=3&GetDown=false#2)をダウンロードしておきました。
これで、OS導入の準備がおわりましたが、今回はディスク利用方法について整理を行っておきたいと思います。

ディスクに記録するデータ

録画サーバといっても、番組情報を記録するだけではありません。このマシンで保持するデータを以下にまとめてみました。

  • OSと付随プログラム
  • 各種ログ
  • 録画プログラム
  • 録画データ

データの整理観点

上記にあげたデータを次の観点で整理してみましょう。

  • データの重要性 このシステムでどれくらい重要なものか?
  • データサイズ どの程度のサイズの情報か?
  • 失った場合の影響 失った場合の影響はどの程度か?
  • リスク対策 失った場合の対処法や失わないための対策はあるか?

整理してみました

対象データ データの重要性 データサイズ 失った場合の影響 リスク対策
OSと付随プログラム 重要 OSが稼動しなくなる ミラー構成/バックアップリカバリー
各種ログ 普通 解析ができなくなる あきらめる
録画プログラム 重要 録画がでなくなる ミラー構成/バックアップリカバリー
録画データ 重要 特大 録画データがなくなる エンコード後バックアップ

整理内容から考えるディスク構成

上記整理から、ソフトウェアやハードウェアでRAIDを組んだ場合、必要なHDDは3個になります*1。また、ミラー構成にするディスクは容量が少なくていいのですが、小データのためにSATAのポートを2個消費するのは抵抗があります。
録画データは時間経過によってデータが増えていきます。そのため、定期的にHDDを追加する必要があるのでディスク追加時に同期処理が必要なRAID0やRAID5は利用しにくいと考えます*2
ディスクをより柔軟に構成するため、今回は論理ボリュームマネージャ(LVM)を利用してディスクを管理することにしました。

次の日記d:id:tirol_choko:20100527に続く

*1:ミラー領域用に2個、そのほかに1個

*2:可用性を担保せずにディスクを追加する場合はスパンディスクやJBODを利用します