これまでのあらずじ

このサーバを構築する前は、メーカー製のデジタルチューナーを利用してWindowsでTVを録画しておりました。なかなか多機能でかなり期待していたのですが、利用するにつれて様々な不満点が出てきました。

番組表更新がやけに時間がかかる。

ダイアログに「更新は30分ほどかかります」と出るが、30分で終わった試しがなかった。

更新した番組表データが、1週間もかからずに飛ぶ。

番組予約データも飛ぶため、録画できなかった番組も多数。

自動番組表更新にすると大抵おかしくなる

CPU使用率いつまでも100%のまま、一日経過。

HDDの拡張が面倒

録画データの保存情報などから、ファイルコピーされた物は再生できない。これはダビング10のしがらみなので若干仕方ないかと思いますが。

ダイナミックボリューム未対応

面倒なのでスパンボリュームを構成して、1つのドライブレター(d:\)にディスクをどんどん追加していく運用を考えていたのですが、見事に未サポート*1

自分が思った運用が出来ないと思ったところで「これでは話にならないな」と思いました。じゃぁ、どうするかと考える事数ヶ月…ついに自作PCで録画サーバを構築するに至りました。

*1:2010/3に問い合わせ回答あり

システム構成検討

自作するのは決定したのですが、では具体的にどのようなシステム構成にするのかが、次の検討内容でした。

拡張性のトレードオフ

大きなマザーボード/ケースを用意すればいくらでもシステムを拡張する事が出来ますが、実際にそんなに大きなシステムは必要でしょうか? 今回のシステム構成でとり得る最大のシステム構成を考え、利用するパーツの検討を行いました。
以下が、検討したシステム構成です。

  • PT2は最大二枚刺さればよい = PCIは2つ必要
  • メーカー製チューナーの経験から、自分は1ヶ月で1Tくらい録画をする=半年なら6T = HDDは6T以上必要
  • ほぼずっど電源を入れておく = 省電力構成がよい

ソフトウェアからの検討事項

  • LVMでLVミラー構成を利用できるように*1 = HDDは3本必要

上記検討項目から、以下のシステム構成を決定しました。

  • マザーボードmicroATXでPCI2本必須
  • AtommicroATXはないから、AMDで省電力にする
  • HDDは最初から3本用意。さらに拡張可能なようにSATAのポートは4本以上
  • メーカー製の録画PCは安眠妨害になるほどのうるささだったので静音構成に
  • PT2は最初は1枚

*1:d:id:tirol_choko:20100528に理由記載

購入物

上記検討項目から、以下に購入したパーツを記載します。これ以外もいろいろ買ってますよ。

次の日記d:id:tirol_choko:20100526に続く